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Abstract
口腔粘膜疾患患者103人と健常対照103人を比較した研究。口腔粘膜疾患群では、生活の質評価において心理的不快感および心理的障害スコアが有意に悪化した。特に女性、および前がん・悪性病変を有する患者で影響が大きかった。口腔内の慢性的な痛みや違和感は、摂食、会話、睡眠、社会活動にも影響し、身体症状にとどまらず心理的負担を伴うことが示された。
Implication
口腔粘膜は細胞分裂が活発であり、鉄、亜鉛、ビタミンB群、タンパク質不足の影響を受けやすい組織である。また、慢性炎症、血糖変動、免疫異常は口腔内環境を悪化させうる。分子栄養学的には、口内炎や舌の違和感、粘膜荒れを単なる局所症状としてではなく、全身の栄養状態や炎症状態のサインとして捉える視点が重要となる。特に慢性的な症状が続く場合、栄養状態、睡眠、ストレス、血糖コントロールを含めた全身的評価が改善につながる可能性がある。