トコフェロール及びトコトリエール(ビタミンE) の生化学的役割・体内動態・臨床アウトカムの統合レビュー

By IMN-RC


本稿は、トコフェロール/トコトリエノール(ビタミンE)の生化学、体内動態、臨床アウトカムを統合的に整理した総説である。ビタミンEは多価不飽和脂肪酸の連鎖反応を断ち切る主要な脂溶性抗酸化物質で、アスコルビン酸による再生を含む酸化還元ネットワークの要となる。欠乏は脂肪吸収不全やTTPA異常など限られた病態でみられ補充が有効である一方、一般集団での一次予防(心血管など)に対する高用量投与の有益性は大規模RCTで支持されず、出血性脳卒中や全死亡リスク増加のシグナルが報告されている。非アルコール性脂肪性肝炎では800 IU/日の補充が組織学的改善を示し、加齢黄斑変性では抗酸化複合配合の一要素として進行抑制に寄与した。総じて、ビタミンE補充は明確な欠乏・特定病態で適応を絞って用い、予防的な高用量長期投与は慎重に判断すべきである。

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