By IMN-RC
Abstract
本稿(後編)は、加工食品とりわけ超加工食品(UPF)の摂取による健康リスクに対し、実生活で可能な摂取削減策と分子栄養学的介入を整理した総説である。家庭調理頻度の増加や原材料表示の活用は摂取比率を下げる有効な手段であり、Nutri-Scoreなど前面表示制度も購買行動を変える可能性が示されている。摂取が避けられない場合には、発酵性食物繊維や抗酸化食品、プロバイオティクスの併用、追加糖類の摂取上限設定が血糖応答・酸化ストレス・腸バリア障害の緩和に寄与する。さらに、ビタミンC・Eやポリフェノール、亜鉛・マグネシウム・セレンの補充は酸化・炎症・解毒経路を補強し得ることが報告されている。一方で、個人差や高用量甘味料の長期安全性、薬物療法との棲み分け、潜在的欠乏症、長期エビデンス不足といった課題も残る。総じて、摂取削減と補完的栄養介入を組み合わせた多層的アプローチが、加工食品による健康リスク低減に資する可能性が示された